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暗黙の了解!?おもちゃ・おやつOKでも要注意|ドッグランで守りたいルールとマナー

「ドッグランはリードを外して自由に遊ばせる場所」──そう思っている方は少なくないかもしれません。

もちろん、ドッグランは愛犬がのびのび走れる貴重な場所です。しかし、リードを外すということは、飼い主の手から離れるということ。何かあったときに止められるのは飼い主だけです。ドッグランでは、飼い主が愛犬の「命綱」なのです。

ルールが明文化されているドッグランもあれば、暗黙の了解で成り立っている場所もあります。この記事では、どのドッグランでも共通して大切にしたいルールとマナーを、わが家の体験も交えてまとめます。

目次

まずはリードをつけたまま挨拶を

ドッグランに入ったら、いきなりリードを外すのではなく、まずはリードをつけたまま周囲の犬と挨拶させるのが基本です。

理由はシンプルです。リードがあれば、万が一相性が悪かった場合にすぐ引き離すことができます。リードなしで初対面の犬同士を合わせると、トラブルが起きたときに対応が遅れてしまいます。

私はドッグランに着いたらまずリードをつけたまま歩き、他のわんちゃんの様子をチェックするようにしています。興奮しすぎている子がいないか、うちの子と相性が合いそうか、数分かけて観察してからリードを外すようにしています。

ドッグラン内やわんちゃんの様子を最初に確認すること──これだけで、トラブルの大半は防げます。

おもちゃ・おやつは「OK」でもトラブルの元になる

ドッグランの中には、おもちゃやおやつの持ち込みが許可されている施設もあります。しかし、ルール上OKだからといって、トラブルにならないとは限りません。

おもちゃを持ち込むと、他の犬が奪い合いを始めることがあります。自分の犬のおもちゃに他の犬が執着して、唸り合いや喧嘩に発展するケースも珍しくありません。

おやつも同様です。おやつを出した瞬間、周囲の犬が一斉に集まってくることがあります。アレルギーを持つ犬がいる場合、知らないうちに食べてしまう危険もあります。飼い主さんによっては、愛犬にもらったおやつを食べさせたくないという方もいます。

「持ち込みOK」と「周囲が気にしない」は別の話です。おもちゃやおやつを使いたい場合は、周囲の犬や飼い主さんの様子を見てから判断することをおすすめします。

犬から目を離さない──これが最も大切なルール

ドッグランで最も大切なことは、愛犬から目を離さないことです。

スマホを見ていたり、他の飼い主さんとの会話に夢中になっていたりする間に、犬同士のトラブルが起きることは珍しくありません。喧嘩や追いかけ回しは、一瞬で始まります。すぐ近くにいれば引き離せるものも、離れた場所にいたら間に合いません。

また、目を離していると排泄の処理もできません。うんちをしたことに気づかず放置してしまうと、マナーの悪い飼い主だと思われてしまいます。うんち袋と水は常に持ち歩いておくのが基本です。

例えば、うんちの袋を取りに行っている間に犬から目が離れ、その短い時間にトラブルが起きることも実際にあります。必要なものは身につけてから入ると安心です。

ハーネスはつけたままが理想

リードは外しても、ハーネス(または首輪)はつけたままにしておくことをおすすめします。

トラブルが起きたとき、愛犬の体をつかもうとしても興奮状態の子はなかなかつかめません。ハーネスがあれば、すばやくつかんで引き離すことができます。
私もうちのシェルティの兄が喧嘩をすることもあるので、何かあればハーネスを掴める距離で見守るようにしています。

また、リードを再びつける場面(退場時や、興奮を落ち着かせたいとき)でも、ハーネスがあればスムーズです。

わが家で使っているのは、Trueloveのスポーツハーネスです。クッション性があって愛犬の体に負担が少なく、持ち手(ハンドル)がついているのでトラブル時にもすぐつかめます。


中・大型犬の場合は、ハーネスにストラップをつけておくとさらに安心です。万が一のときに、より素早く愛犬をコントロールできます。

多頭飼いの方は特に注意

多頭飼いの場合、ドッグランでの管理はより難しくなります。1人で安全に見られるのは2頭までというのが現実的なラインです。

実際に、多くのドッグランでは「1人につき2頭まで」というルールを設けています。3頭以上を1人で連れて行くと、1頭に気を取られている間に別の子がトラブルを起こすリスクが高まります。

私も2頭のシェルティ兄妹を一緒にドッグランに行きますが、広いドッグランで別々で遊ぶと2頭でも限界だと思うことがあります。幸いにも、兄妹で遊ぶことが多いので、あまり多くはないのですが。

3頭以上連れて入ってくる方を見かけたら、その飼い主さんがしっかり愛犬たちを見ているかどうか確認しておきましょう。すべての子に目が行き届いていないようであれば、少し距離を取るなど、こちら側で備えておくことも大切です。

小型・中型・大型エリア分けは必ず守る・フリーエリアは状況に応じて

大型犬エリアと小型犬エリアが分かれているドッグランでは、必ず愛犬の体格に合ったエリアを利用してください。

「うちの子は大きい子が好きだから」と小型犬を大型犬エリアに入れてしまうケースがありますが、これは危険です。大型犬に悪気がなくても、体格差から思わぬ怪我につながることがあります。小型犬が骨折するケースも報告されています。

ただし、エリア分けのルールはドッグランごとに異なります。ビーグルのように体重は10kg未満でも、中・大型エリアがOKとされる犬種もあります。犬種で分けるところ、体重で分けるところなどさまざまなので、入場前にルールを確認するのを忘れないようにしましょう。

フリーエリア(体格制限なし)がある場合、小型の子も入ること自体は問題ありません。ただ、大型犬の飼い主さんにとっては、小さな子がそばにいると常に気を遣わなければならず、安心して遊ばせにくくなります。

そのため、フリーエリアで遊んでいるときに大型犬が入ってきたり、中・大型犬のパピーちゃんが来たりした場合は、小型エリアに移動することをおすすめします。
パピーちゃんは体が小さくてとてもかわいらしくても、まだ力加減や遊び方を学んでいる最中です。パワーは小型犬とは比べ物になりません。

わが家のシェルティは犬種としては中型に分類されるため、「中・大型エリアに入ってください」と言われることも多いです。しかし、兄は5kg、妹は6kgと実際の体はかなり小さめです。超大型犬の子がいた場合、体重差はとても大きく、ぶつかっただけでも怪我につながりかねません。そのため、スタッフの方に体重を伝えて、小型エリアに入れてもらうようにしています。

一方で、体は小さくても遊び方や走りは中型犬並みです。小型エリアにいるさらに小さな子にぶつからないよう常に注意を払っています。もしぶつかってしまったときには、相手の飼い主さんにすぐ一言お声がけして、きちんと謝るようにしています。

ドッグランは、走りたい子だけが来る場所ではありません。シニアの子やおっとりした性格の子もいます。愛犬が楽しそうに走り回っていても、周りの子にぶつからないよう気を配ってあげましょう。自分の愛犬だけでなく、周囲の愛犬にも目を向けることが、みんなが安心して過ごせるドッグランにつながります。

小さなお子さんと一緒のときは要注意

お子さんと一緒にドッグランを利用する際は、特に注意が必要です。

走り回る子どもの動きや声は、犬にとって興奮のきっかけになりやすいです。「追いかけたい」という本能が刺激されて、お子さんに突進してしまう犬もいます。

反対に、わんちゃんがお子さんを好きすぎて、嬉しさのあまり飛びついたり押し倒してしまうこともあります。悪気はなくても、小さなお子さんにとっては怖い経験になりかねません。

お子さんが一緒の場合は、お子さんの動きにも目を配り、走り回らせないようにすることが大切です。

ワクチン・健康チェックは入場前の前提

ドッグランを利用する前提として、狂犬病予防接種と混合ワクチンが済んでいることが必要です。施設によっては証明書の提示を求められる場合もあります。

また、以下の状態のときはドッグランの利用を控えてください。

発情中(ヒート中)の女の子──他の犬が興奮し、喧嘩やマウンティングの原因になります。多くのドッグランで入場禁止とされています。

体調が優れないとき──下痢や嘔吐がある場合、感染症を他の犬にうつしてしまうリスクがあります。「少し元気がないかも」と感じたら、無理に連れて行かないことも大切な判断です。

入場前に軽くお散歩を

可能であれば、車から降りてすぐにドッグランに入るのではなく、まず軽くお散歩をすることをおすすめします。

移動中に溜まった興奮を少し発散させてからドッグランに入ることで、入場直後の過度な興奮を抑えやすくなります。また、軽い散歩は準備運動にもなるため、いきなり全力で走り出すことによる脚の怪我のリスクも減らせます。

退場のタイミングも見逃さない

楽しそうに遊んでいると「もう少し…」と思いがちですが、愛犬の疲れや異変に気づいたら、迷わず退場することも大切です。

ハァハァと荒い呼吸が続く、動きが明らかに鈍くなる、といったサインは疲労のサインです。疲れると判断力が落ち、普段なら避けられるトラブルに巻き込まれやすくなります。

また、隅っこに隠れている、飼い主のそばから離れない、といった行動は「もう帰りたい」のサインかもしれません。無理に遊ばせず、愛犬の気持ちを優先して帰る勇気も、飼い主の大切な判断です。

不安な方はトレーナーさんがいるドッグランへ

ドッグランのルールやマナーに不安がある方、愛犬の社会性に自信がない方は、ドッグトレーナーが常駐しているドッグランを利用するのもひとつの方法です。

プロの目があることで、犬同士の相性やトラブルの予兆をいち早く察知してもらえますし、飼い主自身も正しい対応を学ぶことができます。

たとえば横浜の「WANCOTT」のように、トレーナーさんがサポートしてくれる施設も増えています。初めてのドッグランで不安な場合は、こうした施設から始めてみるのも安心です。

「プラスアルファ・ドッグラン」という考え方

最後にひとつ、ドッグランとの付き合い方についてお伝えしたいことがあります。

ドッグランを「今日の目的」にしてしまうと、ランが混んでいたり、愛犬の調子がいまひとつだったりしたときに、「せっかく来たのだから」と残念な気持ちになりがちです。

おすすめしたいのは、ドッグランを「目的」ではなく「プラスアルファ」として考えることです。お散歩の延長にドッグランがあるくらいの気持ちでいると、遊ばなかった日も「お散歩できたからいいか」と気持ちが軽くなります。

わが家では、公園にドッグランが併設されているような場所を選ぶことが多いです。まず公園内をお散歩して、ついでにドッグランにも寄る。混んでいたり、相性の悪そうな子がいたら、お散歩だけで帰る。そのくらいの気持ちでいると、飼い主も犬もストレスなくドッグランを楽しめます。

「今日はお散歩だけでも十分」と思えるようになると、ドッグランとの付き合い方がぐっと楽になると思います。

まとめ──ドッグランは「放し飼いの場所」ではない

ドッグランは、ルールとマナーを守ってこそ、犬も飼い主も楽しく安全に過ごせる場所です。

リードを外すからこそ、飼い主の責任はむしろ大きくなります。愛犬から目を離さず、周囲の犬や飼い主さんへの配慮を忘れず、何かあったときにすぐ対応できる準備をしておくこと。

すべての犬と飼い主さんが安心して楽しめるドッグランであるために、一人ひとりの意識が大切です。

私も毎回完璧にできているわけではありませんが、「うちの子は大丈夫」と思い込まず、常に注意を払いながらドッグランを楽しむようにしています。この記事が、ドッグランデビューを考えている方や、改めてマナーを見直したい方の参考になれば幸いです。

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