わんちゃんにとって唾液は口の中を潤したり、消化を助けたりと大切な役割を担っています。
よくわんちゃんがよだれを垂らすシーンは想像できますが、おやつやご飯を目の前にしたり、興奮したり、また緊張やストレスを感じたときによだれとして口から唾液を垂らしていることが多いですね。
ただ、よだれが止まらないことや、過剰なよだれが見られる、また他の症状が見られるなどの場合には注意が必要です。今回はよだれが過剰に出てしまう原因について解説します。
過剰なよだれが出るときの原因と疾患・トラブ
①歯や口の中の病気・トラブル
歯周病、歯肉炎、口内炎、腫瘍、感染症など口の中にトラブルを抱えている場合、よだれが過剰に垂れることがあります。また、硬いものを噛んだときに口の中が傷ついたり、異物が詰まったりすると、よだれの原因になります。
②胃腸の障害やお腹の痛み
消化器系の炎症や疾患に関連する症状や腹部の痛みがある場合、よだれが垂ることがあります。落ち着きがない、下痢、食欲不振、腹部膨満などの症状があらわれることもあり、症状もしくはお腹を守るような動きがあれば、消化器系のトラブルを抱えているかもしれません。
③熱中症
暑い季節によだれが過剰に垂れる場合は、熱中症を疑いましょう。特に鼻の短い短頭種(パグ、ボストンテリア、ブルドッグなど)は、熱中症になりやすい犬種です。
④化学物質や毒性のあるものを舐めたり口にした
腐食性化学物質とは、金属と反応して腐食を誘発する物質のことで、家庭用の洗剤や酸性のものなども含まれます。これらを舐めたり食べたりすると過剰によだれを垂らすことがあります。
⑤有毒な植物や動物をあるものを舐めたり口にした
有毒な植物や動物を舐めたり口にしたりすると、よだれが過剰に出たり、副作用を引き起こすことがあります。例えば、植物ではチューリップ、ツツジ、キクなど、動物では毒性のあるカエルやクモなどです。
心配なことや当てはまることがあれば、獣医師さんに相談しましょう。
とくに化学物質や毒性のあるもの、有毒な植物や動物などを舐めたり口にした可能性がある場合は、早急に動物病院を受診してください。
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