犬は恒温動物であり、外の気温に左右されず一定の体温を保つことができます。
これは生命維持にとても大切な仕組みですが、その分、体温を安定させるために体はたくさんのエネルギーを使っています。
特に、冬から春、夏から秋といった季節の変わり目は気温差が激しくなりやすく、体温調整に負担がかかり「温度差疲労」が出やすい時期です。温度差疲労とは?
目次
温度差疲労とは?
「温度差疲労」とは、季節の変わり目や室内外の温度差によって体にストレスがかかり、疲労感や体調不良を起こすことを指します。
特に気温差が7度以上になると体が対応しきれず、免疫力が低下したり、胃腸など消化器に不調が出やすくなります。
その代表的なトラブルのひとつが胃腸炎です。胃や腸の粘膜に炎症が起き、嘔吐や下痢を引き起こすことがあります。
症状が長引いたり悪化すると、以下のような深刻な状態につながることもあります。
- 食欲不振
- 元気がなくなる
- 脱水症状
異変を感じたら早めに動物病院を受診することが大切です。
おうちでできる予防とケア
季節の変わり目や昼夜の寒暖差が大きいときは、次のようなサポートを心がけましょう。
- 消化にやさしいご飯を与える(ふやかしたフードや消化サポートフード)
- 免疫を助けるサプリメントを活用する(乳酸菌・ビタミン・オメガ3脂肪酸など)
- 室内環境を快適に保つ(エアコンや加湿器を使い、温度・湿度を一定に)
- 体調変化にすぐ気づけるよう観察(食欲・便・元気のチェックを習慣に)
わんちゃんは、飼い主さんが思っている以上に季節の影響を受けやすいものです。
「いつもより元気がないな」「お腹の調子が悪そうだな」と感じたら、早めの対応を。
日常のちょっとした工夫で、愛犬・愛猫を季節のストレスから守ってあげましょう。

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