てんかんの前兆や発作に気づいたとき、ご家族が落ち着いて対処できるよう、状況別にポイントをまとめました。神経が過度に興奮すると、大きな音や金属音のような高い音、強い光などが誘因となり発作を招くことがあります。室内と外出先では対応が異なるため、分けてご説明します。
目次
ご自宅で発作が起きた場合
- テレビや音楽を消し、照明を落として音・光の刺激を遮断する
- 体に触れたり大声で呼びかけたりせず、揺さぶらない
- 高所にいる場合は静かに低い場所へ移動させる
- 周囲の家具をどかし、クッションやブランケットで安全を確保する
- 点鼻薬・座薬を処方されている場合は指示どおり使用し、落ち着くまで見守る
外出先で発作が起きた場合
- 発作の様子をスマートフォンで動画撮影し、受診時の資料にする
- 車や自転車と接触しないよう、安全な場所(日陰で静かな所)へ避難する
- 大声や揺さぶりを避け、刺激を最小限にして見守る
- 落ち着いたらタクシーなどで帰宅するか、処方薬で対応する
発作の経過と受診の目安
軽度の発作であれば数秒~2分ほどで治まり、何事もなかったように振る舞うことがほとんどです。刺激を避けて静かに見守るだけで、多くの場合は落ち着きます。
ただし、発作が10分以上続く、意識が戻らないまま次の発作が起こる(てんかん重積発作)などの異常が見られたときは、すぐに動物病院へ行きましょう。ご家族が慌てると愛犬・愛猫も不安になります。深呼吸して落ち着き、できる対処を行ったうえで速やかに受診してくださいね。
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