フィラリア予防は毎年しっかりしていても、ノミ・ダニの対策は後回しにしてしまいがちではないでしょうか。私も数回はツメダニの被害に遭っており、その原因は「ノミ・ダニの活動時期は梅雨からだ」と思い込んでいたことにあります。
実はノミは気温18℃から、マダニは15℃を超えると活発に活動します。暖かくなり始めたタイミングで対策を始めないと、気づかないうちに寄生されていることも。この記事では、ノミが犬に寄生したときの症状と、引き起こす4つの怖い病気について解説します。
ノミはどこから寄生する?
ノミは公園や草むら、河原などの屋外に生息しています。散歩やアウトドアの際に犬の体に飛び乗り、寄生を始めます。
厄介なのは、ノミが犬に寄生した状態で家に持ち込まれると、室内で一気に繁殖することです。犬がいる家は温度・湿度が快適に保たれていることが多く、ノミの繁殖に最適な環境になっています。1匹のメスノミが1日に約50個の卵を産むため、あっという間に家中に広がってしまいます。
ノミに寄生されたときの症状
犬にノミが寄生すると、以下のような症状が見られます。
- 足で顔や体を激しく掻く
- 前歯で体を噛む(特に腰やお尻のあたり)
- 地面に体をこすりつける
- 肌に赤い点々(ノミ刺咬跡)が見られる
- 毛が薄くなったり脱毛している部分がある
犬の体をよく見ると、黒い小さな粒(ノミの糞)が見つかることもあります。濡れたティッシュの上に黒い粒を置いて赤く滲んだら、それはノミの糞(吸った血が含まれている)です。
ノミが引き起こす4つの怖い病気
① 貧血
多数のノミに寄生されると、大量の血を吸われて貧血を引き起こすことがあります。特に子犬や小型犬は体が小さいため、少ない寄生数でも貧血になるリスクが高いです。歯茎が白っぽくなっている、元気がないなどの症状が見られたら要注意です。
② 二次感染
ノミに刺されたかゆみで体を激しく掻くと、皮膚に傷ができます。その傷口から細菌が侵入し、二次感染を起こすことがあります。化膿や腫れ、悪臭を伴う場合は細菌感染の可能性が高いです。
③ ノミアレルギー性皮膚炎
ノミが吸血する際に注入する唾液に対して、犬の体がアレルギー反応(過敏症)を起こすことがあります。一度アレルギーを発症すると、ほとんどの場合は生涯にわたってたった1匹のノミに刺されただけでも広範囲のかゆみと炎症を引き起こすようになります。
腰からお尻にかけての脱毛や強いかゆみが特徴的です。ノミに刺される回数が多いほどアレルギー発症のリスクが高まるため、予防が非常に重要です。
④ 瓜実条虫症(サナダムシ)
瓜実条虫(うりざねじょうちゅう・サナダムシ)の幼虫が寄生しているノミを犬がグルーミング中に口にしてしまうと、条虫が体内で50cm以上にまで成長し、下痢や嘔吐を引き起こします。
犬の肛門周囲やうんちの中に、米粒のような白い粒(条虫の節片)が見られたら感染のサインです。駆虫薬で治療できますが、ノミの駆除をしないと再感染を繰り返します。
ノミ予防の基本
- 駆除薬の定期投与:春〜秋はもちろん、できれば通年での使用が理想的
- 室内の清掃:こまめな掃除機がけと、寝具・カーペットの洗濯でノミの卵を除去
- 散歩後のチェック:帰宅後にブラッシングしてノミがいないか確認
- 早めの投薬開始:気温15〜18℃を超え始めたら駆除薬を開始する
もっとも確実な予防策は、動物病院で処方される駆除薬です。スポットタイプの「フロントラインプラス」はノミの成虫・卵・幼虫に加えてマダニにも効果があり、月1回の投与で継続的に予防できます。
まとめ
ノミの寄生は、かゆみだけでなく貧血・二次感染・アレルギー性皮膚炎・寄生虫感染など深刻な病気を引き起こす可能性があります。ノミは気温18℃から活動を始めるため、暖かくなり始めたら早めに駆除薬を投与して愛犬を守りましょう。
