夏が近づくと「ごはんを残すようになった」「お散歩ですぐ疲れてしまう」「お腹の調子がイマイチ」といった、いわゆる”夏バテ”の症状が犬にも現れることがあります。
犬は人間のように汗をかいて体温を下げることが苦手なため、暑さのダメージを受けやすい動物です。毎日の食事から体調管理をサポートすることで、夏バテを予防しましょう。今回は、夏バテ防止に効果的な栄養素とおすすめの食材をご紹介します。
犬の夏バテのサインと原因
犬の夏バテの主なサインは、食欲の低下、散歩を嫌がる、元気がない、下痢や軟便が続く、水ばかり飲むなどです。室内犬でもエアコンの温度差や湿度の影響で体調を崩すことがあります。
夏バテの原因は、暑さによる体力の消耗、水分やミネラルの不足、胃腸機能の低下です。特に短頭種(パグ、フレンチブルドッグなど)、寒冷地原産の犬種(シベリアンハスキー、サモエドなど)、シニア犬は暑さに弱く、夏バテを起こしやすい傾向があります。
ビタミンB1・アルギニンで疲労回復をサポート
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える働きを助け、疲労回復に欠かせない栄養素です。アルギニンやアスパラギン酸も、体内の熱を和らげるとともにエネルギー代謝を促進します。
おすすめ食材:豚肉(加熱して脂身を除いたもの)、枝豆(薄皮を取って少量)、かぼちゃ、さつまいもなどにビタミンB群が豊富に含まれています。ささみや鶏むね肉はアルギニンが多く、低脂肪で消化にもやさしい食材です。
いつものフードにトッピングとして少量加えるだけでOKです。加熱して細かく刻むか、すりつぶして与えると消化しやすくなります。
水分が豊富な食材で食べる水分補給
高温多湿の夏は脱水になりやすく、それが夏バテを引き起こす大きな原因のひとつです。水をあまり飲まない子には、食事から水分を補給する方法が効果的です。
おすすめ食材:スイカ(種と皮を除く)、きゅうり、トマト(完熟のもの・ヘタを除く)、キウイなどは水分量が90%前後あり、おやつ感覚で水分補給ができます。
フードにぬるま湯をかけてふやかすのも簡単な方法です。ドライフード派の犬には夏場だけでもスープ仕立てにしてあげると、食いつきと水分摂取量の両方が改善します。
カリウム・ミネラルで体のバランスを整える
体内の水分バランスや代謝を助けるカリウムやミネラルも、夏の時期に意識して摂りたい栄養素です。暑さで体力が落ちているときは、これらの栄養素が不足しがちになります。
おすすめ食材:バナナ(少量)、ハトムギ、ブロッコリー、小松菜などがカリウムやミネラルを豊富に含んでいます。ハトムギには皮膚の新陳代謝を促す効果もあり、夏の皮膚トラブル予防にもつながります。
夏バテ予防の食材を与えるときの注意点
いくら体に良い食材でも、与えすぎると体を冷やしすぎたり、胃腸に負担がかかって下痢の原因になることがあります。おやつやトッピングは1日の摂取カロリーの10%以内に抑え、主食のバランスを崩さないようにしましょう。
初めての食材はごく少量から試し、アレルギー反応(かゆみ、嘔吐、下痢など)が出ないか確認してください。療法食を食べている場合は、追加の食材について事前に獣医師に相談することをおすすめします。
また、食材は必ず犬に安全なものを選びましょう。ぶどう・レーズン、玉ねぎ、アボカドなどは犬に中毒を起こす危険な食材なので絶対に与えないでください。
まとめ:食事のひと工夫で夏を元気に乗り切ろう
犬の夏バテ予防には、疲労回復を助けるビタミンB群、水分豊富な野菜や果物、体のバランスを整えるカリウム・ミネラルを食事に取り入れることが効果的です。
毎年やってくる暑い夏。食事にひと工夫を加えて、愛犬が元気に楽しく過ごせるようサポートしてあげましょう。
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