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犬にグレインフリーは必要?穀物アレルギーの実態と正しいフードの選び方

お店やネットショップで「グレインフリー」と記載されたドッグフードやおやつを目にする機会が増えました。人間のグルテンフリーブームの影響もあり、「穀物は犬の体に悪いのでは?」と考えてグレインフリーを選んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか。

しかし、グレインフリーが本当にすべての犬に必要かというと、そうとは限りません。この記事では、グレインとグルテンの違いから、穀物アレルギーの実態、そしてフード選びのポイントまでわかりやすく解説します。

目次

グレインとグルテンの違いを知ろう

「グレイン」とは穀物全般のことを指し、ドッグフードでグレインフリーの対象になる代表的な穀物は、米・大麦・小麦・トウモロコシの4つです。一方「グルテン」は小麦などに含まれるたんぱく質の一種で、グレインの中の一成分にすぎません。

つまり「グルテンフリー」は小麦系のたんぱく質を避けるもので、「グレインフリー」は穀物そのものをすべて除いたものです。この2つは混同されがちですが、愛犬のアレルゲンが小麦(グルテン)だけであれば、グルテンフリーで十分なケースもあります。

穀物は犬の体に悪いもの?

「犬は穀物の消化が苦手」という説がグレインフリーの広まった理由のひとつですが、実際には穀物は犬にとって悪いものではありません。麦やトウモロコシなどの穀物には食物繊維、ミネラル、ビタミンB群、ビタミンEが豊富に含まれており、優れた栄養源になります。

食物繊維は腸内の善玉菌のエサになり、腸活にも役立ちます。特にオーツ麦や大麦に含まれる水溶性食物繊維のβ-グルカンは、肥満や糖尿病、脂質異常症の予防にも有益とされています。穀物を一律に排除することで、こうした栄養を摂れなくなるデメリットも考慮する必要があります。

また、犬は長い家畜化の歴史の中で穀物を消化する能力を獲得してきました。現代の犬はでんぷんを分解する酵素(アミラーゼ)の遺伝子を狼より多く持っており、適切に加工された穀物であれば問題なく消化・吸収できます。

穀物アレルギーを持つ犬は実は少ない

ドイツ・ルートヴィヒ・マクシミリアン大学を中心とした研究チームの発表によると、犬の食物アレルギーの原因食材として多いのは、1位が牛肉、次いで乳製品、鶏肉の順です。穀物では小麦が4位、トウモロコシが7位、米が11位となっています。

アレルギー発症率でいえば、牛肉が約18%に対して小麦は約4%。牛肉の約4分の1にとどまります。つまり、穀物アレルギーを持つ犬は実際にはそれほど多くなく、「穀物=アレルギーの原因」というイメージは必ずしも正確ではないのです。

グレインフリーを選ぶべきケースと注意点

グレインフリーのフードを積極的に選ぶべきなのは、獣医師の検査で穀物アレルギーが特定された犬です。アレルゲンが小麦だけの場合はグルテンフリーで対応できることもあるため、「グレインフリー」と「グルテンフリー」のどちらが適切かは獣医師さんに確認しましょう。

一方、アレルギーがない犬にとっては、グレインフリーを選ぶ科学的な根拠は現時点ではないとされています。むしろ、穀物を除外することで栄養バランスが偏ったり、代替として使われる豆類(レンズ豆・エンドウ豆など)の過剰摂取が心臓疾患(DCM)との関連を指摘する報告もあります。

フード選びで大切なのは、「グレインフリーかどうか」よりも、愛犬の体質やアレルギーの有無に合った食材が使われているかどうかです。迷った場合は、自己判断せず獣医師さんに相談するのが安心です。

まとめ

グレインフリーは穀物アレルギーを持つ犬には有効な選択肢ですが、すべての犬に必要なわけではありません。穀物には食物繊維やビタミンなど犬にとって大切な栄養素が含まれており、アレルギーがなければ無理に避ける必要はないでしょう。

愛犬に合ったフードを選ぶためには、まずアレルギー検査で原因食材を特定し、獣医師さんのアドバイスのもとで判断することが大切です。

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