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リスクの高い『乳歯遺残』とは?乳歯が生え変わるタイミング

わんちゃんの歯が乳歯から永久歯に生え変わるタイミングは、およそ生後5〜10ヵ月の間と言われていますが、10ヶ月を過ぎても乳歯が生え変わらずに残ってしまうことがあります。これを『乳歯遺残』といいます。

特に、人間の前歯にあたる切歯や、牙の形をしている犬歯は、根っこが深く抜けにくいため『乳歯遺残』になりやすい歯です。

わんちゃんの切歯は基本的に上下6本ずつ、犬歯は上下2本ずつ生えていますが、犬歯が2本並んで生えいたり、切歯の数が多かったりする場合は、乳歯遺残の可能性があります

また、犬種ではトイプードルやチワワ、ポメラニアンなどの小型犬に見られることが多いですが、明確な原因はわかっていないようです。

乳歯が残っていてもあまり問題にはならないと思われがちですが、『乳歯遺残』は口の病気やトラブルを引き起こす原因となるため、注意が必要です。

目次

①歯周病

乳歯と永久歯がぶつかり合って映えるため、歯の間に歯石や歯垢が溜まりやすくなることが原因で、歯周病を引き起こすことがあります。

②不正咬合

永久歯が生えてくるときに乳歯が妨げになったり、本来とは違う位置や方向に永久歯が伸びてしまうことで歯並びが悪くなります。その結果、歯並びや噛み合わせの状態が良くない状態になる『不正咬合』になる可能性があります。

③口の中の痛み

歯の数が多くなると歯と歯がぶつかって痛みを感じたり、歯が口の中の粘膜を傷付けることがあります。

乳歯遺残の診断がつく時期は6ヶ月〜1歳頃と言われているため、1歳を過ぎても乳歯が残っている場合は獣医師さんに相談しましょう。 

また、ご家族がわんちゃんの避妊・去勢を考えている場合は、全身麻酔をするときに残っている乳歯も一緒に抜歯をすることで、わんちゃんの体の負担を軽減することができます。

永久歯が生えてくる前にできる乳歯遺残の予防法としては、噛むおもちゃを与えたり、タオルで遊んであげるとよいでしょう。

ただ、口で加えているおもちゃやタオルを人間が強く引っ張ると、生えかけている永久歯が欠けてしまったり、まだ抜けるタイミングではない乳歯が抜けてしまうことがあります。

乳歯が残っていたり永久歯が生えたりするタイミングでわんちゃんと遊ぶときは、口にくわえたおもちゃやタオルを強く引っ張らないように気をつけて遊ぶようにしてくださいね。

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