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犬の乳歯遺残とは?小型犬に多い原因・リスク・抜歯の判断基準

犬の歯が乳歯から永久歯に生え変わるタイミングは、およそ生後5〜10ヵ月の間です。ところが、この時期を過ぎても乳歯が抜けずに残ってしまう「乳歯遺残」が起こることがあります。

乳歯遺残は見た目だけの問題ではなく、歯周病や不正咬合など口腔内のトラブルにつながるリスクがあります。今回は、乳歯遺残の原因やリスク、予防法と見つけたときの対処法を詳しく解説します。

目次

乳歯遺残とは?なりやすい犬種と歯の特徴

乳歯遺残とは、永久歯が生えてきても乳歯が抜けずにそのまま残ってしまう状態のことです。特に人間の前歯にあたる「切歯」や、牙の形をした「犬歯」は根っこが深く抜けにくいため、乳歯遺残になりやすい歯です。

犬の切歯は上下6本ずつ、犬歯は上下2本ずつ生えています。犬歯が2本並んで生えていたり、切歯の数が通常より多い場合は、乳歯遺残の可能性があります。

犬種ではトイプードル、チワワ、ポメラニアン、ヨークシャーテリアなどの小型犬に多く見られます。明確な原因はわかっていませんが、小型犬は顎が小さいぶん歯が密集しやすく、乳歯が抜けにくい傾向があると考えられています。

乳歯遺残が引き起こす3つのリスク

乳歯が残っていても大きな問題にはならないと思われがちですが、実際にはさまざまな口腔トラブルの原因になります。

1. 歯周病のリスク
乳歯と永久歯が並んで生えることで、歯と歯の間に食べカスや歯垢が溜まりやすくなります。通常よりも歯磨きが届きにくくなるため、歯石の蓄積が進み、歯周病を引き起こす原因になります。

2. 不正咬合(ふせいこうごう)
乳歯が邪魔をして永久歯が本来の位置や方向に生えられず、歯並びが悪くなることがあります。噛み合わせが悪くなると、食事がしにくくなったり、口内を傷つける原因にもなります。

3. 口の中の痛み・粘膜損傷
歯の本数が多くなることで、歯同士がぶつかって痛みが出たり、ずれた位置に生えた歯が口の粘膜を傷つけることがあります。食欲低下や口を触られるのを嫌がるサインが見られたら要注意です。

乳歯遺残の予防法と自宅でできるチェック

永久歯が生え始める生後4〜5ヵ月頃から、定期的に口の中をチェックする習慣をつけましょう。乳歯と永久歯が同じ場所に2本並んで生えていないか、歯の本数が多すぎないかを確認します。

乳歯の生え変わりを助ける予防法としては、噛むおもちゃやデンタルトイを与えるのが効果的です。噛む力で乳歯が自然に抜けやすくなります。タオルの引っ張りっこ遊びも有効ですが、人間が強く引っ張りすぎると、生えかけの永久歯が欠けたり、まだ抜けるタイミングではない乳歯が無理に抜けてしまうことがあるので注意してください。

乳歯遺残を見つけたら獣医師に相談を

乳歯遺残の診断がつく時期は生後6ヵ月〜1歳頃とされています。1歳を過ぎても乳歯が残っている場合は、できるだけ早く獣医師に相談しましょう。

治療としては、全身麻酔下での乳歯の抜歯が一般的です。避妊・去勢手術を予定している場合は、全身麻酔のタイミングに合わせて一緒に抜歯してもらうと、犬の体への負担を最小限に抑えられます。

乳歯遺残は放置すると歯周病や不正咬合のリスクが高まるため、「たかが乳歯」と軽く考えず、早めの対応を心がけましょう。

まとめ:子犬期の口腔チェックが将来の健康を守る

乳歯遺残は小型犬に多く見られる口腔トラブルで、歯周病・不正咬合・口内の痛みにつながるリスクがあります。子犬期から口の中を定期的にチェックし、生後6ヵ月〜1歳頃に乳歯が残っていないか確認することが大切です。

噛むおもちゃで自然な生え変わりを促しつつ、気になる場合は早めに獣医師に相談して、愛犬の歯の健康を守ってあげましょう。

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