愛犬のデンタルケアとして歯磨きガムを取り入れている飼い主さんは多いですよね。しかし、ただガムを渡すだけでは十分な効果が得られないことをご存じでしょうか。
与え方やタイミングを工夫するだけで、歯磨きガムのデンタルケア効果は大きく変わります。この記事では、歯磨きガムの効果を最大限に引き出す5つのポイントと、安全に与えるための注意点を解説します。
歯磨きガムはなぜ効果があるの?
歯磨きガムの効果は、大きく2つあります。1つ目は物理的な歯垢除去です。犬がガムを噛むことで、歯の表面に付着した歯垢(プラーク)がこすり取られます。歯垢は放置すると2〜3日で歯石に変わるため、毎日のガムで歯垢の段階で除去することが重要です。
2つ目は唾液の分泌促進です。噛むことで唾液の分泌が増え、口腔内の自浄作用が高まります。唾液には抗菌成分も含まれているため、口内環境を整える効果も期待できます。ただし、歯磨きガムだけで完璧なデンタルケアができるわけではなく、あくまで歯磨きの補助としてブラッシングと併用するのが理想です。
【早見表】犬の体重・年齢別|歯磨きガムのサイズの選び方
歯磨きガムはパッケージに体重の目安が書かれていることが多いですが、迷ったときの参考として、体格別の目安をまとめました。
| 犬の体格 | 体重の目安 | ガムの目安サイズ |
|---|---|---|
| 超小型犬 | 〜5kg | XSサイズ |
| 小型犬 | 5〜10kg | Sサイズ |
| 中型犬 | 10〜25kg | M〜Lサイズ |
| 大型犬 | 25kg〜 | LL〜XLサイズ |
※上記はあくまで目安です。商品ごとに体重区分が異なるため、パッケージ記載を必ず確認してください。私のシェルティ兄妹(体重約8〜9kg)にはSサイズを基準に選んでいますが、ガムの硬さによってはワンサイズ上げることもあります。サイズが小さすぎると丸呑みの危険があるため、歯磨きガムの丸呑みは命に関わる|丸呑み防止ホルダーと安全な与え方もあわせてご覧ください。
ポイント①:サイズ選びが最も重要
歯磨きガムは、愛犬の体のサイズに合ったものを選びましょう。小さすぎるガムは丸呑みのリスクがあり、大きすぎると噛みにくく効果が薄れます。パッケージに記載されている体重の目安を参考に、愛犬がしっかり噛んで食べられるサイズを選んでください。
私のシェルティたちはガムが大好きですが、以前は勢いよく噛んでちぎり、大きな塊を飲み込もうとすることがありました。それ以来、丸呑み防止のガムホルダーを使って与えるようにしています。ホルダーにセットすると最後まで手で持っているのと同じ効果があるので、安心して噛ませることができます。
ポイント②:噛む時間は10〜15分が目安
歯磨きガムの効果を得るには、ある程度の時間をかけて噛ませることが大切です。目安は10〜15分程度。あまりに早く食べ終わってしまう場合は、サイズを大きくするか、硬めのガムに変えることを検討しましょう。
ただし、硬すぎるガムは歯が折れる原因になります。爪で押して少しへこむ程度の硬さが適切で、石のように硬いものは避けてください。
ポイント③:与えるタイミングを決める
歯磨きガムは食後に与えるのが最も効果的です。食事で歯に付着した食べかすや歯垢を、ガムを噛むことで除去できます。
私は毎晩寝る前のルーティンとして、クレートの中でデンタルガムを与えています。「クレートに入ったらガムがもらえる」と覚えているので、夜になると自分からクレートに入ってくれるようになりました。デンタルケアとクレートトレーニングを兼ねられるので、一石二鳥です。
毎日同じタイミングで与えることで習慣化しやすく、デンタルケアを忘れることも防げます。
ポイント④:歯の奥まで噛ませる工夫を
歯磨きガムの効果を最大化するには、前歯だけでなく奥歯(臼歯)でもしっかり噛ませることがポイントです。奥歯は歯垢がたまりやすい場所なので、ここを重点的にケアしたいところです。
ガムホルダーを使うと、飼い主がガムの角度を調整しながら左右の奥歯で噛ませることができます。私はBoniVetのガムスタンドを使っていますが、ガムをしっかり固定できるので、愛犬が自分で好きな角度で噛んでくれます。手で持って与える場合は、左右均等に噛めるように持つ位置を変えてあげましょう。
ポイント⑤:ガムの種類を使い分ける
歯磨きガムには様々な種類があり、目的に合わせて使い分けると効果的です。柔らかめのガムは歯垢を絡め取る効果が高く毎日のケアに向いています。硬めの噛むおやつ(アキレス腱やターキーアキレスなど)は、噛む力が強い犬のストレス発散とデンタルケアを兼ねられます。
私はウィムズィーズのベジーソーセージを日常用に、iPawのターキーアキレスをしっかり噛みたい日用にと使い分けています。ガムの種類を変えることで愛犬も飽きずに楽しんでくれます。
【実際に使ってみた】おすすめ歯磨きガム・グッズ3選
ここでは、私が実際に愛犬に使ってみて良かったと感じているグッズを紹介します。
丸呑み防止ガムホルダー(BoniVet ガムスタンド)
ガムを固定して与えられるスタンドタイプ。最後まで飼い主が持っているのと同じ感覚で安心して噛ませられるのが気に入っているポイントです。奥歯の左右に角度を変えて噛ませやすいのもメリットです。
柔らかめタイプ(ウィムズィーズ ベジーソーセージ)
毎日のケア用に使っている柔らかめのガムです。植物由来の素材で消化されやすく、噛む力がまだ弱い子や高齢の子にも与えやすいサイズ展開があります。
硬めタイプ(iPaw ターキーアキレス)
しっかり噛みたい日用に使っている硬めのおやつです。天然素材で着色料・香料不使用、ホルダーにセットすると15〜20分ほど噛み続けられます。硬すぎるものは歯が折れるリスクもあるため、様子を見ながら与える頻度を調整しています。
歯磨きガムを与えるときの注意点
丸呑みに注意する:特に早食いの犬は、ちぎったガムを丸呑みしてしまうことがあります。のどに詰まらせたり消化不良を起こしたりする危険があるため、必ず目の届く場所で与えましょう。
カロリーを考慮する:歯磨きガムにもカロリーがあります。毎日与える場合は、その分食事の量を少し減らすなど、1日の総カロリーを調整してください。
歯磨きの代わりにはならない:歯磨きガムはあくまで補助的なケアです。歯と歯茎の間の歯垢はブラッシングでないと取り除けません。ガムと歯磨きを組み合わせることで、より効果的なデンタルケアが実現します。
また、歯垢がすでに歯石になってしまうと歯磨きでは落とせません。歯石の正しい対処法はこちらで解説しています。
👉 犬の歯石がホームケアで取れた?歯磨きでは落とせない理由と正しい予防法
よくある質問(FAQ)
Q. 歯磨きガムは毎日与えても大丈夫ですか?
毎日与えて問題ありませんが、ガムにもカロリーがあるため、その分食事の量を少し調整することをおすすめします。
Q. 子犬にも同じ歯磨きガムを与えていいですか?
子犬は乳歯が生え変わる時期のため、硬すぎるガムは避け、子犬用に作られた柔らかめのガムを選びましょう。なお、ケアを怠って歯周病が進行すると、成犬でも歯がグラグラすることがあります。予防の観点は犬の歯がグラグラする原因は?成犬で歯が抜ける3つの理由と今すぐできる対処法も参考にしてください。
まとめ
歯磨きガムは、サイズ選び・噛む時間・タイミング・奥歯での咀嚼・種類の使い分けの5つを意識するだけで、デンタルケア効果が大きく変わります。毎日のルーティンに組み込んで、愛犬の歯と口腔内の健康を守っていきましょう。
