わんちゃんの歯が折れたり欠けたりすることを『破折』と呼び、歯の根が折れた場合は『歯根破折(しこんはせつ)』と呼びます。
普段から飼い主さんが気をつけていても、他のわんちゃんとの接触事故や、気が付かないうちに硬いものを噛んでしまった際に、歯が折れてしまうこともあります。
それでは、破折をしたときはどうすればよいのでしょうか。今回は破折の治療法をお伝えします。
破折したときの治療法
破折の治療方法は、歯髄が出ている場合と出ていない場合で異なります。
・歯髄が出ていない場合
レジン等で歯冠の修復を行ったり、破折で失われた部分を人工物で埋めて歯の形態を回復する『歯冠修復処置』を行います。
・歯髄が出ている場合
破折してからの時間と、年齢によって治療法が変わります。基本的には歯を残す場合と、抜歯する治療法に分けられます。
①破折してから時間があまり経過しておらず、歯根が割れていないケース
・歯髄保護及び歯冠修復
・歯内療法(歯髄を抜く)
・抜歯
②時間がある程度経過しており、歯根が割れていないケース
・歯内療法(歯髄を抜く)
・抜歯
③歯根が深いところまで割れているケース
・抜歯
破折をしてから時間が経過していない場合は、治療で神経と歯を保存できる可能性もあるため、破折に気がついたら早めに動物病院を受診してくださいね。
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