人間のアトピー性皮膚炎は大人になるにつれ自然とよくなったり、適切な治療により完治すると言われていますが、わんちゃんのアトピー性皮膚炎においては、完全に解明されておらず、生活環境が原因の場合も多いため完治が難しいと言われています。
そのため、獣医師と相談しながら生涯に渡って治療を行い、生活の質(QOL)を下げないように、うまく付き合っていく必要があります。
愛犬の皮膚疾患がなかなか治らない、すぐに再発するなどの症状が見られたら、アトピー性皮膚炎の疑いがあります。アトピー性皮膚炎かなと思ったら、以下のチェックリストを確認してみてください、。
以下8つの項目のうち5項目が合致すると、80%の可能性でアトピー性皮膚炎と診断されます。
【アトピー性皮膚炎のチェックリスト】
①最初に症状が出たのが3歳以下である
②基本的に室内飼育である
③ステロイドを使うとかゆみがおさまる
④マラセチアによる皮膚炎を繰り返す
⑤前足に症状がある
⑥耳(耳介)に症状がある
⑦耳の縁には症状がない
⑧体の中心の背中側には症状がない
※ Farvotによる犬アトピー性皮膚炎の基準2010
また、遺伝的にアトピー性皮膚炎になりやすい犬種もいますので、こちらも参考にしてみてくださいね。
▼アトピー性皮膚炎の好発犬種
柴犬、フレンチ・ブルドッグ、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、ゴールデン・レトリバー、ラブラドール・レトリバー、シーズー、ヨークシャー・テリア
アトピー性皮膚炎は強いかゆみを伴う病気です。症状が悪化して眠れない、身体をひどく掻きむしってしまうなど、わんちゃんが辛い思いをしないよう、アトピー性皮膚炎の疑いがあれば、すぐに獣医師さんに相談してくださいね。
コメント