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犬のてんかん発作が起きたらどうする?自宅・外出先別の対処法と受診の目安

愛犬が突然体を硬直させたり、痙攣を起こしたりしたら、誰でもパニックになってしまいます。犬のてんかんは脳の神経細胞が過剰に興奮することで起こる発作性の疾患で、犬の神経疾患のなかでもっとも多い病気のひとつです。

てんかん発作は突然起こるため、事前に対処法を知っておくことが何よりも大切です。この記事では、自宅と外出先それぞれでの対処法、やってはいけないこと、動物病院を受診する目安について解説します。

目次

犬のてんかん発作とは?種類と特徴

てんかん発作には大きく分けて2つのタイプがあります。

全般発作(大発作)
脳全体が興奮状態になり、意識を失って全身が痙攣します。四肢を突っ張らせてバタバタと動かす、口から泡を吹く、失禁するなどの症状が見られます。もっとも多い発作のタイプです。

焦点発作(部分発作)
脳の一部だけが興奮する発作です。顔の一部がピクピク動く、片側の脚だけが痙攣する、口をクチャクチャさせる、ハエ噛み行動(空中を噛むような仕草)などが見られます。意識があることが多く、見逃されやすいのが特徴です。

発作の多くは数秒〜2分程度で自然に治まります。発作が終わった後は、ぼんやりしたり、フラフラ歩いたり、異常に喉が渇いたりする「発作後期」と呼ばれる状態が数分〜数時間続くことがあります。

発作の前兆(プレ発作期)に気づくポイント

てんかん発作の前に、以下のような前兆(プレ発作期)が見られることがあります。

  • 落ち着きがなくなり、ウロウロ歩き回る
  • 急にそわそわして飼い主のそばに寄ってくる
  • よだれが増える
  • 一点を見つめてぼーっとする
  • 体が小刻みに震える

すべての犬に前兆が出るわけではありませんが、繰り返し発作を経験するうちに「前兆のパターン」がわかるようになることもあります。前兆に気づいたら、周囲の安全を確保する時間を確保できます。

【自宅】てんかん発作が起きたときの対処法

自宅で発作が起きた場合は、以下の手順で対応しましょう。

①刺激を遮断する
テレビや音楽を消し、照明を落として、音と光の刺激をできるだけ減らします。大きな音や強い光は発作を長引かせる原因になります。

②体に触れない・揺さぶらない
発作中の犬は意識がないことが多く、触れると無意識に噛んでしまうことがあります。心配で抱きしめたくなりますが、触らずに見守るのが正しい対処です。

③周囲の安全を確保する
家具の角やテーブルの脚など、ぶつかると危険なものを遠ざけます。高い場所にいる場合は、静かに低い場所へ移動させてクッションやブランケットで保護しましょう。

④処方薬がある場合は指示に従う
獣医師から点鼻薬や座薬を処方されている場合は、発作が起きたら指示どおりに使用します。使用方法は事前に確認しておきましょう。

⑤発作の様子を動画で記録する
スマートフォンで発作の様子を動画撮影しておくと、受診時に非常に役立ちます。発作の開始時刻、持続時間、体のどの部分が動いていたかも記録しておきましょう。

【外出先】てんかん発作が起きたときの対処法

散歩中やお出かけ先で発作が起きた場合は、自宅よりもリスクが高くなるため素早い対応が必要です。

①安全な場所に移動する
車道や自転車の通り道から離れ、日陰で静かな場所に移動させます。リードは持ったまま、犬が動いても安全な広さを確保しましょう。

②大声を出さず、刺激を最小限にする
周囲の人が集まってくることがありますが、大声や騒がしい環境は発作を悪化させます。落ち着いて対応し、周りの人にも静かにしてもらいましょう。

③動画で記録する
自宅と同様、発作の様子を動画に収めておきましょう。外出先での発作は獣医師にとっても重要な情報になります。

④発作が治まったら安全に帰宅する
発作後は疲労やふらつきが見られます。無理に歩かせず、可能であれば抱っこやタクシーで帰宅しましょう。

発作中にやってはいけないこと

パニックになるとつい行動してしまいがちですが、以下のことは絶対に避けてください

  • 口に手や物を入れない:犬は発作中に舌を噛むことはほぼありません。口に手を入れると噛まれてケガをする危険があります
  • 体を押さえつけない:痙攣を無理に止めようとすると、骨折や関節損傷のリスクがあります
  • 水や食べ物を与えない:意識が戻る前に与えると誤嚥(ごえん)の原因になります
  • 大声で呼びかけない:音の刺激が発作を悪化させることがあります

すぐに動物病院を受診すべき5つのケース

軽度の発作は数分で自然に治まりますが、以下のケースは緊急性が高いため、すぐに動物病院を受診してください。

  • 発作が5分以上続いている
  • 意識が戻らないまま次の発作が起きる(てんかん重積状態)
  • 24時間以内に2回以上発作が起きた(群発発作)
  • 発作後にぐったりして意識が戻らない
  • 初めての発作で原因がわからない

てんかん重積状態は脳に深刻なダメージを与え、命に関わる緊急事態です。かかりつけ医の診療時間外でも対応できるよう、夜間救急病院の連絡先を事前に確認しておくことをおすすめします。

まとめ:発作時は「触らず・静かに・記録する」

てんかん発作は突然起こりますが、正しい対処法を知っていれば落ち着いて行動できます。

発作が起きたら「触らず・静かに・記録する」の3つを基本に、安全を確保して見守りましょう。発作が5分以上続く場合や、意識が戻らないまま繰り返す場合はすぐに動物病院へ。日頃から夜間救急病院の連絡先を確認しておくと、いざというとき安心です。

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