春から夏にかけて、道端や公園にはさまざまな野草やお花が咲きます。愛犬とのお散歩が楽しい季節ですが、実は身近な植物の中には、犬が口にすると中毒を起こす危険なものが数多くあります。
私もお散歩中に、道端でよく見かけるオレンジ色の花(ナガミヒナゲシ)が犬にとって有毒だと知ったときは驚きました。何気なく通り過ぎていた花が、実は危険だったと思うとゾッとします。
この記事では、お散歩中や庭先で特に注意したい有毒植物と、それぞれの中毒症状について解説します。
犬が植物を食べてしまう理由
犬が草や花を口にする理由はさまざまです。胃の調子が悪いときに草を食べて吐こうとする、好奇心で匂いを嗅いでいるうちに口に入れてしまう、退屈しのぎに噛んでしまうなどが考えられます。
理由が何であれ、有毒な植物を口にすれば中毒症状を起こす可能性があります。「少しだけなら大丈夫」ということはなく、植物の種類によっては少量でも命に関わる場合があるため注意が必要です。
最近話題のナガミヒナゲシに要注意
最近特に注意が呼びかけられているのが、オレンジ色の花をつける「ナガミヒナゲシ」です。4月〜6月頃に道端や空き地でよく見かけるこの花は、地中海沿岸が原産の外来種で、日本各地に急速に広がっています。
ナガミヒナゲシは茎や葉を切ると出てくる黄色い乳液にアルカロイド系の有毒成分が含まれています。犬が茎や葉を噛んでしまうと、嘔吐や下痢、よだれの増加などの症状を引き起こす可能性があります。
見た目がかわいらしいため危険だと気づきにくいですが、お散歩中に愛犬が近づこうとしたら避けるようにしましょう。私も散歩コースでよく見かける花だったので、有毒だと知ってからは意識して避けるようにしています。
お散歩中に注意したい有毒な野草・お花
道端や公園、河川敷など、お散歩コースで見かけることがある有毒植物をまとめました。
| 植物名 | 有毒部位 | 主な中毒症状 |
|---|---|---|
| ナガミヒナゲシ | 茎・葉の乳液 | 嘔吐、下痢、よだれの増加 |
| スイセン | 全体(特に球根) | 嘔吐、下痢、よだれ、けいれん |
| チューリップ | 全体(特に球根) | 嘔吐、下痢、よだれの増加 |
| スズラン | 全体(花・葉・根) | 不整脈、嘔吐、最悪の場合は心停止 |
| アジサイ | 葉・つぼみ | 嘔吐、下痢、ふらつき |
| ヒガンバナ | 全体(特に球根) | 嘔吐、下痢、けいれん、呼吸困難 |
| アサガオ | 種 | 嘔吐、下痢、幻覚、血圧低下 |
| フクジュソウ | 全体 | 嘔吐、不整脈、心臓機能障害 |
特にスズランとフクジュソウは少量でも心臓に影響を及ぼす可能性があり、非常に危険です。花瓶の水を飲んだだけでも中毒を起こした事例があります。
庭やお部屋で気をつけたい有毒植物
お散歩中だけでなく、庭に植えている植物やお部屋に飾っているお花にも注意が必要です。
| 植物名 | 有毒部位 | 主な中毒症状 |
|---|---|---|
| ユリ(全種) | 全体(花粉も) | 腎不全(特に猫に危険、犬も注意) |
| アロエ | 葉の外皮 | 下痢、嘔吐 |
| ソテツ | 種子・葉 | 嘔吐、肝不全、最悪の場合は死亡 |
| オシロイバナ | 種・根 | 嘔吐、下痢、腹痛 |
| イチイ | 葉・種子 | 心臓機能障害、突然死の報告あり |
| ジギタリス | 全体 | 不整脈、嘔吐、心停止 |
観賞用のお花を室内に飾る場合は、愛犬が届かない場所に置くことを徹底しましょう。花瓶の水にも有毒成分が溶け出すことがあるため、飲ませないよう注意が必要です。
もし食べてしまったらどうする?
万が一、愛犬が有毒な植物を食べてしまった場合は、以下の対応を取りましょう。
①無理に吐かせない
自己判断で吐かせようとすると、かえって状態を悪化させる場合があります。まずは落ち着いて対応しましょう。
②食べた植物と時間を記録する
何をどのくらい食べたか、いつ食べたかをメモしておきましょう。可能であれば食べた植物を持参すると、獣医師が素早く対応できます。
③すぐに動物病院に連絡する
症状が出ていなくても、できるだけ早く獣医師に相談することが大切です。中毒症状は時間が経ってから現れることもあるため、「様子を見よう」は危険です。
お散歩中にできる予防のポイント
日常のお散歩で有毒植物から愛犬を守るためのポイントをまとめます。
- 草むらにむやみに入らせない
- リードを短めに持ち、植物を口にしそうなときはすぐに引き離す
- 「離せ」「出して」のコマンドを教えておく
- お散歩コースに生えている植物を把握しておく
- 庭に有毒植物がないか確認し、ある場合は柵で囲うか撤去する
特に草を食べるクセがある子は要注意です。お散歩中は愛犬から目を離さず、知らない植物には近づかせないようにしましょう。
まとめ:身近な植物にこそ注意を
犬にとって有毒な植物は、お散歩コースの道端や公園、自宅の庭やお部屋の中など、身近なところに数多くあります。特に最近はナガミヒナゲシのような外来種が全国的に広がっており、以前は見かけなかった場所にも危険な植物が生えていることがあります。
「いつもの散歩コースだから大丈夫」と油断せず、愛犬が植物を口にしないよう普段から気をつけてあげてください。もし食べてしまった場合は、すぐに動物病院に連絡しましょう。
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