わんちゃんがご飯を食べなくなることで悩んでしまうご家族は多いですよね。
疾患や老化が原因ではない場合、わんちゃんはなぜご飯を食べなくなってしまうのでしょうか。
ご飯を何度変えても食べてくれない子は、生活習慣や環境の変化、ご家族の状態などが原因かもしれません。何かしらが原因でストレスのかかった状態が続くと、わんちゃんも人間と同じように食欲が低下してしまうことがあります。
今回は、食べムラではなく環境の変化にフォーカスして、ご飯を食べてくれない原因になり得る生活習慣や環境のポイントをお伝えします。当てはまることがあれば、コミュニケーションを増やしたり、安心して生活できる環境を整えたりしてあげてくださいね。
① ご家族とのコミュニケーション不足
忙しい日が続くと、わんちゃんとのスキンシップや声かけの時間がどうしても減ってしまうことがあります。
わんちゃんはご家族との触れ合いをとても大切にしているので、コミュニケーションが減ると不安やストレスを感じ、食欲が落ちてしまうことがあります。
短い時間でも、撫でてあげたり、一緒に遊んだり、話しかけたりするだけでわんちゃんの気持ちは安定します。毎日のちょっとした触れ合いの積み重ねが大切です。
② お引越しで生活環境が変わった
お引越しで住む場所が変わると、わんちゃんにとっては知らない匂い、知らない音、知らない景色に囲まれることになります。
人間のように「新しい家に引っ越す」という事情を理解できないため、突然環境が変わったことへの不安やストレスから食欲が低下するケースは珍しくありません。
引っ越し後は、以前使っていたベッドやおもちゃなど、馴染みのあるものをそばに置いてあげると安心しやすくなります。新しい環境に慣れるまでは、いつも以上にそばにいてあげてくださいね。
③ ご家族と離れた場所で過ごした
ペットホテルでの滞在や入院、トリミングサロンなど、ご家族と離れて知らない場所で過ごした後に食欲が落ちるわんちゃんもいます。
慣れない環境で緊張やストレスを感じた反動で、帰宅後もすぐに通常の生活リズムに戻れないことがあります。
帰宅後はゆっくり休ませてあげて、無理にご飯を食べさせようとせず、わんちゃんのペースに合わせてあげましょう。
④ 新しいわんちゃんを迎え入れた
新しいわんちゃんをお迎えすると、先住犬にとっては大きな環境の変化です。
ご家族の注目が新しい子に向きがちになることで、先住犬が寂しさやストレスを感じて食欲が落ちてしまうことがあります。また、相性によっては緊張状態が続き、落ち着いてご飯を食べられないこともあります。
新しい子を迎えた後も、先住犬との時間を意識的に確保し、「あなたのことも大切だよ」と伝えてあげることが大切です。
私の先代のポメラニアンは、14歳のときにパピーの子を預かった際、慣れない子がいることでご飯を食べなくなりました。食べムラのない子でしたが、シニアになるとこうした環境の変化に敏感になることもあります。
⑤ 苦手な人やわんちゃんが近くにいる
わんちゃんにも相性があります。苦手な人やわんちゃんが生活圏の近くにいると、常に緊張状態が続き、食欲に影響が出ることがあります。
来客が多い時期や、近所に新しいわんちゃんが引っ越してきた場合など、わんちゃんの様子をよく観察してあげてください。
食事の場所を落ち着ける場所に移してあげたり、苦手な刺激からできるだけ距離をとってあげたりすることで改善することがあります。
⑥ お水や食器、シーツなどの衛生管理ができていない
意外と見落としがちなのが、食器やお水、トイレシーツなどの衛生状態です。
わんちゃんは嗅覚がとても優れているため、食器にわずかな汚れや匂いが残っているだけで、ご飯を嫌がることがあります。お水も古くなると匂いが変わるため、こまめに取り替えてあげましょう。
また、トイレシーツが汚れたままだと、食事スペースの近くに嫌な匂いが漂い、食欲が落ちる原因になることもあります。
⑦ お散歩の時間が短いなどで運動不足になっている
運動量が足りていないと、お腹が空かずにご飯を食べないことがあります。
天候が悪い日が続いたり、ご家族の都合でお散歩の時間が短くなったりすると、消費エネルギーが減って食欲も低下しがちです。
お散歩に行けない日は、室内でおもちゃを使った遊びや、ノーズワーク(匂いを使った遊び)などで体と頭を使わせてあげると、食欲の回復につながります。
⑧ お留守番の時間が長い、お留守番にさせることが多い
お留守番が長い、または頻繁になると、わんちゃんは寂しさや退屈からストレスを感じ、食欲が低下することがあります。
特に分離不安の傾向がある子は、ご家族が不在のあいだずっと緊張状態にあるため、帰宅後もすぐにご飯を食べられないことがあります。
お留守番のときには安心できるスペースを作ったり、知育おもちゃを用意したりして、できるだけストレスを軽減してあげましょう。
⑨ ご飯の種類をよく変える
「食べてくれないから」と頻繁にフードの種類を変えると、わんちゃんが「待っていればもっと美味しいものが出てくる」と学習してしまうことがあります。
結果として、どのフードを出しても食べなくなるという悪循環に陥ることも。
フードを変えるときは、体調や獣医師さんのアドバイスに基づいて計画的に行い、新しいフードに切り替える際は1〜2週間かけて少しずつ混ぜていくのがおすすめです。
⑩ ご家族が不仲になっている
意外に思われるかもしれませんが、ご家族の関係性がわんちゃんの食欲に影響することもあります。
わんちゃんはご家族の声のトーンや表情、空気感にとても敏感です。家庭内の雰囲気がピリピリしていると、わんちゃんも不安を感じてストレスを抱えてしまいます。
わんちゃんの前ではできるだけ穏やかに接するように心がけ、安心できる雰囲気を保ってあげてくださいね。
⑪ 旅行や普段とは違う場所に行くなど、刺激があった
旅行先やドッグイベント、普段行かない場所への外出など、日常とは違う強い刺激を受けた後に食欲が落ちるわんちゃんもいます。
楽しい時間であっても、わんちゃんにとっては興奮や緊張の連続です。帰宅後にぐったりしてご飯を食べないのは、心身ともに疲れているサインかもしれません。
刺激の多い外出の後は、静かな環境でしっかり休ませてあげましょう。翌日以降に食欲が戻れば心配いりません。
先代のポメラニアンとの経験から
私は先代のポメラニアンを2頭飼っていました。年齢は3ヶ月違いの同い年で、食べムラのない子たちでした。
しかし、2頭のうち1頭が14歳で亡くなったとき、残された子は3日間ご飯を食べなくなりました。ずっと一緒に過ごしてきたパートナーがいなくなったことで、大きなストレスを受けたのだと思います。
このように、食べムラがない子であっても、環境の変化やストレスによって突然ご飯を食べなくなることがあります。特にシニアのわんちゃんは、変化に対して若い頃よりも敏感になる傾向があります。
まとめ
ご飯を食べない原因は、フードの問題だけではありません。生活習慣や環境の変化、ご家族の状態など、わんちゃんを取り巻くさまざまな要因が食欲に影響します。
もし当てはまるポイントがあれば、まずはその原因を取り除いたり、コミュニケーションを増やしたりすることから始めてみてください。
ただし、2日以上まったく食べない場合や、元気がない・嘔吐・下痢などの症状を伴う場合は、疾患の可能性がありますので早めに獣医師さんに相談してくださいね。
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